視認性のポイントはフォントでした。

日常生活していると、ありとあらゆるところに情報があります。それが新聞だったり雑誌だったり、テレビやラジオだったりと情報だらけ。その情報は文字や音声、映像だったりしますが、もっとも文字情報が正確に認識できる情報だとつくづく感じます。

とはいえ、日頃広告制作に携わる仕事をしていると、目に入ってきやすいデザインやメッセージが伝わらないレイアウトなども少なくありません。

先日、私用で千葉まで出かけましたが、道中道路標識の案内板を多く目にすることがあります。いまはカーナビやらGoogleMAPなどのナビゲーションで、目的地までの道を正確に案内してくれますが、実際そういったナビゲーションがなくても、道路標識はわかりやすいものでなければなりません。道路標識は、移動しながら確認することがほとんどなので、視認性の高い色やフォントが選ばれるのが当然ですが、40年余りその形式は変わらないままでした。

そもそも高速道路の案内標識は1963年に現在のレイアウトのベースがきまり、40年ほど大きく変わること無く現在に至りましたが、2010年にNEXCOにて「より視認しやすい標識」に見直されました。標識が変わって4年近く経った今、「あ、そういえば変わった」と思う方もいるかもしれませんが、実際にどのあたりが変わったのかまとめてみました。

まずは、

フォントの変更

●従来は、字の画を直線的に造形されたオリジナルフォント
●画やハネなどを独自の判断で省略された作字

https   adsf henkou.pdf

多くの字が基準枠全体を使い、同じ寸法の太さで作字されているため、ひとつの単語を構成する文字同士の大きさに見えずに全体のバランスが悪くなってしまう問題がありました。

国土交通省の推奨書体である「ナウ」、「タイプバンク」、「新ゴ」、日本道路公団が行った過去の視認性実験の結果から「ヒラギノ」の 4 フォントを検討対象として選定されましました。

レイアウトの検討

新たな標識レイアウトを検討する上で、既に設置された案内標識の維持管理に重点を置き、標識板サイズは変更しない(支柱の建替えを必要としない)他、基本的なレイアウトは変更しない(部分更新の際に隣接する標識と著しく違わない)
今後増える高齢者や外国人ドライバーの視認性向上のため、文字サイズを拡大するよう検討されました。

出口案内標識「和文 2 文字+ 2 文字タイプ」を対象として、和文及び英文の標準文字高を検討しました。
標準文字高を決定するにあたり、外国人ドライバーへのアンケート調査結果等を踏まえて、以下の条件を
満足することとしました。
・ 情報量が多すぎると、必要な情報を瞬時に判読できなくなるため、文字やシンボルマーク等の部分
を 50% 未満とし、余白率は 50% 超とする
・ 和文、英文ともに文字は拡大し、極力大きなものとする
・ 英文を和文同様に視認出来るよう近づけるために英文 ( 大文字 ) /和文文字高比率は現行の 50%よ
り大きくする
・ 所定の文字間隔を確保する(単語間:文字幅の6割程度等)
・ 英文の長体率(横比率を縮小)は、原則 80% 超とする

https   www.hido.or.jp 14gyousei_backnumber 2010data 1103 1103hyoushiki henkou.pdf

adsf

 

このように、情報をより正確に、的確に視認性良くするために、フォントの重要性を考えてレイアウトする。

これらは、デザインにおける重要な要素です。

参考:設計要領第五集、標識設置要領、標識標準図集(NEXCO 3会社)

1) 浅居喜代治編著:現代人間工学概論 オーム社

 

文/渡邉達也

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