伝言ゲームの果てに本来の意味を失った言葉。

パソコンやインターネットが普及してそれなりの年月が経ち、日常生活の中でも多くのIT用語を耳にするようになりました。

諸々のパソコン用語の中には今や一般常識のように扱われるものも少なくありませんが、その中には多くのメディアを経て伝播されていくうちに本来の意味を失ってしまった言葉があります。

今回の記事は、そういった誤った意味が定着してしまったIT用語を少しだけご紹介します。

伝言ゲームの果てに変形していくのは言葉の宿命ではありますが、原義や語源を辿る事で技術の歴史を知り、知識を深める事もたまには良いのではないでしょうか。

よく誤用されているIT用語

ハッカー

これは日本だけでなく世界各国で誤用されている言葉です。

マスコミや映画などではパソコンで犯罪行為を行う者のことをたびたびハッカーと称していますが、実はこれは間違っています。

本来ハッカーとは素晴らしい技術を持つプログラマを示す言葉であり、他者のコンピュータへ不正にアクセスしデータを盗んだり改ざんしたりといった犯罪を行う者たちは「クラッカー」と呼ぶのが正しいのです。

ハッカーにしろクラッカーにしろ高度な技術を有していることには間違いないので、そういう部分からも混同されやすいようです。

間違った使い方の方が通りが良いため、わかっていてもあえて誤用している人も多いように感じます。

最近では、善意的なハッカーを「ホワイトハット」といクラッキングを行う悪意あるハッカーを「ブラックハット」と呼ぶようになっています。

ホームページ

皆さんも「○○のホームページ」や「オフィシャルHP」といったタイトルを関するウェブサイトを見かける事が良くあるかと思います。

実は、その「ホームページ」という言葉は誤用なのです。

ホームページというのはウェブサイトやウェブページのことではなく、ブラウザを最初に立ち上げた時に表示されるページを示す言葉なのです。

日本国内ではウェブサイト=ホームページという認識でも問題ありませんが、海外ユーザーに対しては意味が通じないので注意しましょう。

USB

ネット関係のものではありませんが、色々な職場で使われているであろう言葉です。

これは分かった上で略して使っている人も多いかと思います。

USB端子を使用した小型の可搬型外部記憶装置は、正しくはUSBメモリですね。

単にUSBと言った場合は、正しくはコネクタの規格の事を意味します。

ウィルス

普段の会話では、インターネットで拡散している有害なプログラムのことは全てざっくりと「ウィルス」と呼ぶことが多いと思いますが、実はこれも厳密には間違いです。

最近(2014年4月)世界中で多く使用されてきたウィンドウズXPのサポートが終了し、大きな話題になりました。サポート終了後もXPを使用し続けた場合には、セキュリティ上で大きなリスクを負う事になります。

具体的には、コンピュータウィルスなどのマルウェアの情報が更新されなくなり、それらに対抗できなくなります。

ここで注意したいのが、マルウェアがそれすなわちウィルスであるというわけではないということです。マルウェアとは有害な動作を誘発するソフトウェアやコードのことで、その一種がコンピュータウィルスなのです。

マルウェアの主な種類(下記以外のものも多数存在します)

  •  コンピュータウイルス
  •  クライムウェア
  •  スパイウェア
  •  トロイの木馬
  •  悪意あるアドウェア

対応策としては、OSやウイルス対策ソフトを常に最新の状態にしておく事や、怪しいメールは開かない事、フリーソフトは信用できるもの以外使わない事などが挙げられます。

今やパソコンとそれに関わる知識は社会生活に不可欠なものであり、ともすればその知識量が仕事や私生活の成否を決する場合もあります。

もちろん上記のまめ知識が実生活でそのまま役に立つ事はそうそうないでしょうが、技術的な言葉の本来の意味を知る事は、その技術の正しい扱い方を知る事にも繋がるでしょう。

知って話をすることと、知らずに言葉を用いるのは全然違います。

とはいえ、常用されるようになれば、本来の意味から進化した言葉でも使ったほうが理解されやすいというのも事実。

本稿が皆さんの生活のIT面における一助になったのならば幸いです。

IT事業部

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