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ARTに触れる。

高台の静かな立地と、ひんやり頬に触れる澄んだ空気とが自身の感性を研ぎ澄ます。
ここは、日常の喧噪から少し離れた長泉町「クレマチスの丘」。一年を通してさまざまな品種のクレマチスが咲き誇り、可憐に人の心を惹きつけるホワイトクレマチスが主役となっている日本で唯一のガーデンがあります。「美しい心」や「高潔」といった花言葉を持ち、内面の美しさに触れる花。そんなクレマチスの丘には国立美術館ほども広く、そして手入れの行き届いた美術館があり、フランスの画家「ベルナール・ビュフェ」の作品をおよそ2,000点抱え、年4回作品の入れ替えをしながら常設展示されています。"固さ"や"冷たさ"といったイメージが何となく強い美術館という空間。「ビュフェ美術館」は、設計にも工夫が現れ一部の天井がガラス張りになっているため、日中では光が差し込み暖かく柔らかい雰囲気を演出してくれています。そして、「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、まずはその目で見てもらいたいと思うのです。そこで感じた直感的なものを自身の中で消化する。アートに触れることによって生まれる"自分だけの感性"を大切にする時間を味わっていただきたいです。
感性を英訳すると「sensitivity=外界の刺激に対する反応」などといったように訳されますが、日本語の「感性」は情緒的な関わりも深く、非常に定義が難しいとされており、どれも適切な訳とされていないため、国際会議の場では日本語での「感性」を「KANSEI」と訳されることもしばしば。そんな日本人ならではの感性を芸術を通して肥やし、クレマチスの花言葉にもあるように内面の美を磨く時間に浸るのも、日本人として大切なことなのかもしれません。