TOP > こだわって買う! > 畑と食卓の架け橋

 沼津駅南口から歩いて10分ほど。比較的高いビルが建つこの界隈に、間口はちいさめだけど、お店のなかには大きな世界がひろがる野菜のセレクトショップREFS(レフズ)がありました。
 店頭に並んでいる野菜たちは、富士山のふもと富士宮市や伊豆地方でその日のうちに収穫されたもの。中には珍しいものもあり、買い物カゴに入れるとわくわくしてきます。
 「食べる人の笑顔とつくる人の笑顔、そして自然を楽しむ心をつなげられたらなって思うんです」と、すこし日に焼けた、どこか人懐っこい笑顔で話す店主の小松さん。ただ買い付けをするだけでなく、農作業を手伝ったり、食べ方の提案をしたりと野菜のもつ魅力を余すところ無く畑から届けてくれるのです。生産者の想いが食べる人のもとに届くということは、野菜を食べたあなたの笑顔も、育てる人のもとに届くということ。この笑顔のサイクルの入り口が小松さんといったらいいでしょうか。
 REFSの野菜には物語があります。もしかするとスーパーに並んだ野菜にもそれぞれの物語があるのかもしれませんが、そこに触れる機会にめぐりあうことはなかなか難しいもの。情熱を持って取り組む生産者のことや自然の恵みを育む大地のこと。土のこと、水のこと。小松さんの話を聞いていると、野菜をつくっている人たちの笑顔が容易に想像できるから、もっと楽しくなるんですね。
 REFSは、沼津の街なかで野菜とその物語を多くの方に伝えることだけでなく、森や山、海、川と「一杯のスープをつくる時間」をキーワードに自然の要素をリンクする仕掛けにも取り組んでいるそうです。
 シンプルでセンスあふれる店内から聞こえてくる作り手の息づかい。小松さんにセレクトされて、どこか嬉しそうな野菜たち。REFSには「ここにしかないもの」があります。そう、それは野菜にまつわる「Real Food Story」。
そんなストーリーも一緒に食卓にならぶから、REFSの野菜は、ただひたすら「おいしい」んです。

取材協力/REFS(レフズ)