届く瞬間、そして開ける瞬間。プレゼントをもらう人も、贈る側にもそのひとときにときめきがあったらなお嬉しい。
贈りものを包むラッピング。まずは主役であるプレゼントそのものを安全に目的地まで届け、見た目をきれいに整える大切な役割を担っています。
折り目のひとつひとつや、重なりあう包装紙の合わせ方、リボンの結び目に紐の結い方。ラッピングには技術やコツがあるものの、包むという行為の一番大きな意味はプレゼントとともに、きれいな包装紙のなかにそっと優しく包まれる想いそのものではないでしょうか。
ラッピングはプレゼントの顔といえます。第一印象はもちろん大事。それでもただの飾りではなく、包まれるものとの調和やギャップ、もらう人と贈る人の関係性。届けるタイミングやシチュエーション。そして何を想って届けるか。
たとえ何気なく紐をかけてあるだけでも、ちいさな花が添えられているだけでも。新聞紙で包むだけだとしても。照れ隠しでぶっきらぼうに渡すよりも、すこしでも、ほんのすこしでも相手に喜んで欲しいから。ありがとう、おめでとう、だいすきだよ。そんな風に思うからこそ丁寧にしっかりと包むこと、そして包む時間を大切にしてみませんか。