こんにちはアスカ工務店遠藤です。

今日は先日の続き、ナチュラルアスカの家　内装バリエーションについて書こうと思います。

5.ナチュラル和モダン

和風住宅に住みたいとというよりは家の何処かに和のテイストを入れたいというご要望は多いです。
例えばリビングダイニングからの続き間の和室だったり、半畳ぐらいの床の間だったり。
内装に使われる床材などの素材も杉材など源平な色合い（木目の色のコントラストが強い）にしたり、
ナチュラル和モダンの家は使う素材により和風テイストを表現します。

写真の内装イメージは床にパイン材を使っていますが杉材や檜材で仕上げる場合もあります。壁は漆喰塗り。
色は和風の聚落色（うすい土色）で仕上げてあります。和室部分は杉材の天井と壁が漆喰、床が畳になります。
その他の例としては壁に漆喰塗り以外に和紙を貼ったりして落ち着いた和の雰囲気に仕上げます。

6.ヴィンテージモダン

ヴィンテージとは元々はワインの熟成の度合いを表したもので時間とともに良さが増した物をそう呼びます。
アンティークが100年以上経過したものという決まりがあるようですが、ヴィンテージはそれ以降のもので
50年ぐらい経過したものでもただ古いだけでなく、芳醇なワインのように年月を経て程良く味わいがでたものをいいます。

写真の内装イメージは床の無垢材をアカシアで統一しました。
アカシアは色の濃い部分と薄い部分にはっきり別れ節も多く、見た目は荒く見える硬い木です。
写真では壁は漆喰仕上げになっていますが、壁も粗め模様の木やタイルなどを貼るとよりヴィンテージ風になります。
同じ懐古的という意味ではアンティーク風と似ていますがどちらかと言うと男性的なイメージかもしれません。

7.ラスティックモダン

ラスティックとは田舎風で、素朴な、と言う意味です。
そこからは土の匂いや新鮮な野菜や水の美味しさなども感じますが、ラスティックモダンとは素朴なスタイルだけではなく、
そこにモダンなスタイルを組み合わせることで、生活しやすさや明るさ楽しさなども表現しています。

写真の内装イメージは、ホワイト漆喰の壁にダークブラウンに着色したパイン材の床に梁。ドアなども同色に着色し
チェッカーガラスがはめられています。
洗面脱衣室の洗面設備も既製品を使わず、職人さんの手作業による造作家具として造りました。
壁一方面の色を変えるアクセントカラーがお部屋に明るさと清々しさを感じます。

8.レトロモダン

レトロとはアンティークやヴィンテージのように物の年代や品質を表す言葉ではなく、どちらかと言うと
「見たり触ったりした感じが懐かしい感じがする。」という心情的な意味合いがあるようです。
大正ロマンや大正レトロという言葉があります。日本が明治時代のヨーロッパからの文明開化の波と、
もともとの日本文化が融合した新しい時代を表現した言葉ですが、今の時代の私たちが見るとどこか懐かしさの中に
今まで見たことのない新しさを感じる場合もあります。

写真の内装イメージは床はエイジング加工（使い古したようにわざと傷を付ける）したダークブラウンの
無垢の栗材を使い、壁は漆喰塗り、そしてレトロ調のタイルなどを組み合わせるとより落ち着いたイメージになります。
アンティークやヴィンテージがあえて洋風とするとレトロはなんとなく和調なイメージも出来るのかなと思います。

これらのカテゴリー分けは、オーナー様の家に対する強いこだわりや思いもあり、それをお聞きしながら図面に見える化し
実際に造られたものです。

なので決まった法則に則って造られたものではありません。
ただ今回、これから家づくりをされるご家族の参考になっていただければと思い、あえてカテゴリー分けをしてみました。

家造りはご家族の今から将来まで幸せに暮らすために行う人生に一度あるかどうかの大事なイベントです。
特にプランニングはそんなご家族にあった生活感や趣味嗜好や快適さなどを探す自分探しの作業です。
そんな家づくりの過程をご家族で大事な時間にしていただければと思います。