夏はやっぱり、ガリガリしたい!

皆が愛す(アイスガリガリ君

子どもから大人まで皆大好きガリガリ君。お手伝いをして集めたお小遣いで買った幼少時代。部活で汗を流した後にまとめ買いした青春時代。そんな昔から親しんできた味を忘れられず、童心に返る気持ちで涼をとる大人になった今。時代と共に、いつもすぐそばにあった『ガリガリ君』。それは、いつになっても変わらない、真っ直ぐで楽しくなってくるピュアな美味しさでした。
今回は、そんな国民的アイスでもある『ガリガリ君』の秘密や裏側を徹底解剖し、ガリガリ君を「食べるだけの大人」から、ガリガリ君を「語れる大人に」なろうではありませんか。という訳で製造元である赤城乳業株式会社さんにお話を聞いてきたのです。

童心に帰るこの一本

『ガリガリ君』誕生秘話

子どもが喜ぶ夢いっぱいのアイスを。という願いを込めて作られたのが『ガリガリ君』。氷をかじった「ガリガリ」という音をそのまま商品名にしていたということは実はあまり知られていないかもしれません。そうなのです。おっきな口を開けて「ガリガリ」と音を立てて頬張ることこそが『ガリガリ君』を楽しむということになるわけです。また、発売と同時に誕生したあの元気いっぱいのキャラクターは、発売当時から比べると随分変わっていて、現在は何と5代目。ガキ大将をイメージにして描かれたキャラクターなのだそうですが、歴史と共にそのガキ大将の座もバトンタッチされてきたのです。
そうやって、今から30年前に皆さんご存知の『ガリガリ君』が誕生し、現在では『リッチシリーズ』も発売されています。リッチシリーズは、子供でも気軽に買える“リッチ”をテーマに発売された商品で、100円でもリッチというお手ごろなスケール感が魅力。60円シリーズでは出来ないミルク感のあるプリンやバニラなどの味があるのです。
また、一人でも多くの方に「美味しくて安全なアイスを届けたい」という想いから、平成14年には安定剤に天然ペクチン(多糖類)を使用し、合成着色料の使用をやめ、より安心安全な商品として販売されていることも実は知らなかった方も多いのでは?
「『ガリガリ君』を大切に育てていきたい」赤城乳業で働く社員さんにより、そんな風に愛されてきたからこそ、現在、多くの人に愛されるヒット商品になったのかもしれません。

歴史を知らずして『ガリガリ君』は語れない。

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今年でちょうど30年を迎えた『ガリガリ君』。何と過去に発売された種類は60種類以上!他に60種類も発売しているアイスがあったでしょうか?

やはり、そう考えると『ガリガリ君』はいつでもそうやって私たちを楽しませてくれているということを改めて感じさせてくれます。中でも、一番人気の種類は何と言ってもやっぱり王道のソーダ味。皆さんご存知の通り、通年販売している唯一の種類です。30年も前から変わらずに愛され続けているソーダ味。不動の1位、これは納得です。
逆に、実は以外と売れなかったワーストランクも勇気を出して赤城乳業さんに聞いてみたところ、ミントフレーバーである「シトラスミント」「グレープミント」はあまり売れ行きが良くなかったのだそうです。こんな情報を知っていたら、あなたも『ガリガリ君』の話題になった時、“通”っぽく自慢できることでしょう。しかしながら、そう言われると逆に食べたくなるミントフレーバー、この衝動は人間の性なのでしょうか。

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歴史を知らずして『ガリガリ君』は語れない。
創業当時の「ヒロセヤ」 (現 赤城乳業株式会社

[caption id="attachment_755" align="alignnone" width="250"]image3 創業当時の「ヒロセヤ」 (現 赤城乳業株式会社

始まりは、昭和6年にまでさかのぼります。この年、埼玉県に個人営業の「ヒロセヤ」を興し天然氷販売を始めたのが全てのきっかけだったのです。ここで、氷の販売に自信を持ち「将来は乳製品をつくりたい」という願いを込めて、昭和30年に赤城乳業株式会社に改組し現在に至るのです。

現在の赤城乳業株式会社 本社

本社には『ガリガリ君』をモチーフにしたソファがあり、こんな所からも赤城乳業さんの”遊び心”が感じられます。

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最後に、『ガリガリ君』30周年を迎え社員の皆さんが率直に今思うことを聞いてみました。「おかげさまで30周年を迎えることができました、ありがとうございます!今後も「おいしい」だけでなく「楽しい」商品として、皆様に愛されるよう沢山の企画をしていきたいと思います」というコメントをいただき、アイスクリームだけでなく、楽しさもクリエイトするという素晴らしい社員さんの集まりなんだと感じたのです。そんな素敵な社員さんの想いが結晶になった『ガリガリ君』。ひと口「ガリガリ」すれば、いつでも童心に返ることができる魔法のようなアイス。これからも、永く愛し続けていきたいと思わせてくれました。

※記事中に30周年とありますが、2011年発行monoaruからの引用ため現在、赤城乳業株式会社さんは創業33周年となります。

コンテンツ:monoaru  vol.1

取材協力:赤城乳業株式会社

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