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「はやぶさ」の感動再び! 12月後継機打ち上げ控え、関連商品など早くも盛り上がり

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「はやぶさ」の感動再び! 12月後継機打ち上げ控え、関連商品など早くも盛り上がり

小惑星探査機「はやぶさ2」を応援する看板=平成25年12月24日、相模原市中央区のJR淵野辺駅改札前(草下健夫撮影)

 幾多のトラブルを乗り越え、平成22年に小惑星のかけらを地球に持ち帰る世界初の偉業を成し遂げた探査機「はやぶさ」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今年12月を目標に後継機「はやぶさ2」を打ち上げる計画だ。開発拠点がある相模原市の商店街などでは、「あの感動を再び」と早くも盛り上がりをみせている。

巨大な看板

 

「がんばれはやぶさ2 夢と希望をのせて」「はやぶさ2を、相模原から宇宙へ。日本の未来はここにある」

JAXA相模原キャンパスの玄関口、JR横浜線の淵野辺(ふちのべ)駅。改札を出ると、目の前にはやぶさ2を応援する巨大な看板が並ぶ。

駅前の歩道には「カシオペア通り」「こと座通り」などのプレートが埋め込まれ、歩くだけで宇宙気分が高まってくる。

商店街の一角にある飲食店「笑うかど庭」。昨年春、「はやぶさ2シチュー」をメニューに追加した。探査機本体に見立てたチーズハンバーグの上に、ズッキーニの輪切りを2個並べ、はやぶさ2の特徴である2個の平面アンテナのように盛り付け。太陽電池パネルはパンにベーコンを載せて表現した。

同店代表の中地哲也さん(45)は「ベーコンでパネルのキラキラした感じを出した」と、細部にまでこだわった。

揚げ物などを載せた「8823(はやぶさ)丼」は文字通り、一皿8823キロカロリーを目安にしたジャンボサイズで、中のご飯は何と1キロ。商店街をよく利用するJAXAの阪本成一教授(48)が「はやぶさの語呂合わせはどうか」と考案したのが発端だ。注文は予約が必要で、若者なら揚げ物を多く、年配者なら魚を多くするなど、客に応じて中身を工夫するという。

研究者も常連

 

商店街では、ほかにも「はやぶさケーキ2」(要予約)「銀河はやぶさ2ラーメン」「はやぶさ2ピザ」「はやぶさ饅頭(まんじゅう)」などの関連メニューや商品を計18店で展開している。

料理だけでなく、グッズにも趣向を凝らす。呉服店では、初代はやぶさが一時通信を絶ちながらも地球に帰還したことにあやかり、「財布につけていれば、落としても戻ってくるかも」として、提げ物用の小さな留め具「根付」(ねつけ)を販売。理髪店では、はやぶさ2が向かう小惑星1999JU3の形が不明なことに引っかけ、仕上がりを店に委ねる「はやぶさ2カット」(1999円)など、しゃれっ気たっぷりだ。

商店街では初代はやぶさの帰還後、多彩な商品を展開したところ、遠方の宇宙ファンが訪れたり、JAXAの見学者が帰りに立ち寄ったりするなど大きな反響があった。この成功を受け、昨年2月ごろからはやぶさ2の関連商品を扱っている。

商店街を利用するJAXAの研究者は多い。阪本教授は「応援してくれているし、宇宙関連のメニューがあるので、気になっているうちに常連になった」と話す。

親交がある商店街理事長の茅明夫さん(64)は「研究者の顔が見えるだけに、はやぶさ2を応援して宇宙ブームを再び盛り上げたい。もうけより楽しさ、面白さを考えてやっている。それが結果的に商店街のにぎわいにつながるなら御の字」と期待を寄せた。

小型模型が人気

 

宇宙飛行士の毛利衛さんが館長を務める日本科学未来館(東京都江東区)では昨年夏ごろから、館内のショップではやぶさ2のグッズ販売を始めた。

宇宙ファンに人気があるのは、販売機に300円を入れてレバーを回すと出てくるカプセル入りおもちゃの小型模型。手のひらサイズながら精巧なデザインで、大人でも楽しめる。

販売機には昨年9月に打ち上げた国産の新型ロケット「イプシロン」の模型など計6種類が入っており、はやぶさ2が出てくるまで何度も挑戦する人もいるそうだ。

「隼(はやぶさ)」の文字と機体を背面にデザインした黒のTシャツ(2100円)は宇宙ファンだけでなく、欧米人の来館者にも人気という。ほかにキーホルダーも販売している。

店長の佐藤史歩さん(33)は「はやぶさ2グッズは子供から大人まで幅広く人気がある。今後は帽子や文房具など、より多彩な商品をそろえたい」と売り上げ増に期待する。

同館では5月6日まで開催中の企画展で、初代はやぶさの模型も展示。はやぶさの大ファンで、将来は宇宙関係の仕事をしたいという東京都世田谷区の小学2年、宮崎哲聡(あきと)君(8)は「はやぶさ2の打ち上げはとても楽しみ。とにかく安全に、無事に帰ってきてほしい」。横浜市の会社員、梅野正さん(69)は「たくさんのサンプルを持ち帰って成果を挙げてほしい」と話していた。

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