ルミコさん(仮名・36歳)は、週末ごとにかかってくる上司からの電話に辟易しているという。
「週末の間も、どうやら仕事をしているようなんです。それだけならいいんですが、アイデアや疑問点が浮かぶたびに、『こうしようと思うんだけど』とか、『これってどういうことだっけ』と私の携帯に電話をしてくるんです。相手は上司なので、電話に出ないわけにもいかなくて…」
自宅でのんびりしている時でも、遊んでいる時でも、上司からの電話で強引に仕事モードに引き戻され、リラックスモードになれないとぼやく。
メグミさん(仮名・34歳)の場合は、Twitterを見ると、休日や終業後でも仕事モードになってしまうという。
「Twitterでは仕事関係の人とフォローし合っているので、『仕事に役立ちそうな情報』がどんどん流れてくるんです。だから、休日にTwitterを開くと、つい仕事のことを考えてしまって、リラックスできないんですよね」
■OFFモードを自分から作る
このように、OFFモードに切り替えたくても、仕事の連絡や情報が飛び込んできて、なかなか切り替えられない場合、どうすればいいのだろうか。
ハルカさん(仮名・37歳)は、「OFFモードを自分で作る」という。
「仕事の話をしていると、どうしても仕事モードになってしまうので、携帯にかかってくる電話には出ません。ただし、すぐにメールで『今、電話に出られない状況ですが、何かありましたか?』と返します。本当に緊急事態とわかれば電話を折り返して対処しますが、それ以外ならメールで返します。さらに、普段の仕事でデジタル疲れをしている分、休日にはエステに行くなどして、強引にSNSやメール、電話が通じない状況を作ります。そこまでしないと、本当のリラックスモードにならないんですよね」
■あえてONもOFFも切り替えない
一方、タマキさん(仮名・39歳)。タマキさんの取引先は、週末も稼働しており、タマキさんにとっては休日でも、頻繁に電話やメールが入ってくるという。
「旅行や外出中の場合、『今日は対応できません』と返事することもありますが、たいていは平日と同じように電話やメールにレスポンスします。私は仕事もプライベートも大切なのですが、仕事からプライベート、プライベートから仕事と、『スイッチを切り替えること』にストレスを感じるタイプ。だから、あえて仕事とプライベートを分けず、常に仕事とプライベートが一緒にある状態で過ごすようにしています」
そんなタマキさんも、実はOFFタイムは作っている。お風呂にだけは電話もメールも追いかけてこないので、自分の好きな本を読むという。これだけで、睡眠二時間の時も、リフレッシュできるのだそうだ。
常につながるのが当たり前の時代には、ONとOFFを完全に分けるのはなかなか難しいもの。だからこそ、あえて「つながらない」環境を30分でも作り、自分を守ることが大切なのかもしれない。(栗頭渋子)
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