メディア接触時間の断片化を理解して、コンテンツを蓄積していくという発想。

ソーシャルメディアマネージャーと聞くと、今までにないポジションのような気がしますが、もうこれも2,3年後には「そんなこともあったね」なんて過去のものになるのかもしれません。

理想をいえば、社員皆がクリエイターであるべき。

会社の社員1、2人が、会社ホームページを更新し、ソーシャルメディアの公式ページに投稿する。現在そうしている会社も、あと2,3年もすればそのボジションの在り方は変わってくるのかもしれません。

以前の記事でクリエイティブの感性は、後天的に発達する可能性について書きました。

社員ひとりひとりが、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを使って、会社と社員個人をブランディングしていく時代がやってくるのではと予測していきます。

コンテンツマーケティングという言葉があります。

コンテンツマーケティングとは、既存及び潜在的な顧客と関わり合うために、コンテンツを作成または共有するマーケティング手法全体を表す言葉のことです。コンテンツマーケティングは、適切で価値ある情報を見込み客や顧客に提供することにより、利益につながる行動を引き起こすことを目的としています。コンテンツマーケティングは、ユーザーの関心を引き寄せ、ブランドロイヤリティを向上させる目的があります。

コンテンツ・マーケティングをより加速度的に発展させるためには、ターゲットとなる見込み客のことを理解しなければなりません。これを明確に定義することで、見込み客を引き寄せ、獲得し、見込み客に購買意欲を促すことを目的とします。

メディア接触時間の断片化

ユーザーの変化に適応していく。

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2008年以降、マス媒体の代表とされるテレビ、雑誌、新聞、ラジオに加えてスマートフォンやタブレット端末などのコミュニケーションツールが増えたことで急速にメディア接触時間の断片化していきました。こういったユーザーの変化に適応していくプロモーション活動が必要不可欠になってきます。

従来型のマスを中心としたマーケティング手法は、一方的な商品情報の定時による強引な売り込みのように押し付けがましい。消費者はそれを望んでいません。結果ユーザーは、その広告に反応しなくなってしまっているという現状です。

コンテンツマーケティングは、ウェブ戦略のひとつです。最近特に感じることは、ユーザー視点の有益なコンテンツを蓄積させて、自社サイトやソーシャルメディアで効率よく拡散させる傾向が強くなってきました。また、自社サイトにコンテンツを蓄積することが広告費の節約や営業効率の向上につながるため、コンテンツの充実を検討する企業が増えています。

私たち広告会社は、広告費の節約と聞くとヒヤッとしてしまいますが、これからは、広告制作会社はコンテンツメーカーとして、ポジションを創りあげなければなりません。

コンテンツメーカーは、ユーザーへ訴求する情報を事実としてリリースだけでなく将来的にどう変化していくのかを含めた展望などをコンテンツに盛り込む必要があります。 将来的な茫漠としたイメージもそうですが、中長期的なプランニングが的確にイメージできるようにするため、その業種業態をもっと研究するべきだと考えています。

なぜなら、ユーザーは、いまの流行りも気になりますが、次のブームも知りたがっているからです。

先ほど記したとおり、最近の傾向として「Twitter」や「Facebook」などの投稿で情報を拡散伝播させる手法が主流ですが、こういったフロー型のソーシャルメディアだけでは、せっかく制作したコンテンツが資産化しないため、自社サイトでコンテンツを蓄積する傾向が強まっています。

そう、コンテンツマーケティングの初期段階は、自社サイトにコンテンツを蓄積していくことにあります。

そして、ソーシャルメディアを有効に活かして、中期段階でやっと自社サイトで蓄積した質の高いコンテンツでバイラルさせる手法が定着していくと考えています。

 

文/渡邉達也

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