なんでもIT化で失われた物体価値

「古き良き時代」便利過ぎない不自由さが、今となれば懐かく感じます。
デジタルでは感じることができないアナログ間の良さは、情緒であり、感慨だったりします。

あえてのアナログ。デジタルの便利さでは感じることができない愉しみがあるのかもしれません。
例えば、<好きな音楽を選んで聞く>

これについては、実際、レコードからCD→mp3データで音楽を聞くようになりましたが、学生時代はレコードショップに足を運び、お気に入りのCDを探したり、見つけたり、ジャケ買いしたりと、仲間たちとCDを貸し借りして楽しんだものです。

仲間とのやり取りも、電話で話すか、手紙を贈るなど、いまではLINEアプリでほとんどの要件は伝えられる(伝わったかどうかは別として)済んでしまう。便利でありながら、どこか寂しげなコミュニケーションは、私自身が古き良きを知っていたからなのかもしれません。

あえてのアナログ。デジタルの便利さ以上に大切なもの。

IT推進する時代において、こういった「書く」とか「読む」とかの動作には、動詞以上の考えや、準備が必要であり、手紙を書くにしてもペンの種類やインクの色なんかも意識したものです。
それが大切な時間として心に残り、相手に伝わり、思い出にも残りやすく、こだわりとして、自身の個性にもつながっているのかなと。
最近そんなことを思わせることが増えてきました。

情緒さを失うと、無機的で、(間)を楽しめなくなる。

電話でないと伝えられない時代はもう終わりました。
でも会って話すから、電話で伝えるから、LINEやメールなどの出来合いの文字で伝えられないことを失わずにいたいと感じています。

本棚にはジャンル分けされた本が整列して、床には、タイミングが合わず読み損ねた無数の本が転がっています。
時にそれらは、無造作に片隅に追いやられ、ときに積み重ねてコーヒーテーブルに変化したりと時に、本の役割以上のことを本達はやってのけるのです(笑)

 

他にもこれだけある。デジタル化されたモノの数々。

手紙メール
電子書籍
フィルムカメラデジタルカメラ
水銀体温計電子体温計
レコードCD MD MP3 ストリーミング
VHSテープDVD Blu-ray
看板デジタルサイネージ
飲食店オーダーメニュータッチパネルメニュー

↑このあたりは、また追記していきたいと思います。

今となっては当たり前のモノですが、かつてはドラえもんの世界に出てくるような夢のような話。

日常の中でデジタル家電は便利だけど、その物体としての価値や親しみ方が削がれてしまうこともあると思います。
あえてのアナログ。デジタルの便利さでは感じることができない愉しみがあるのかもしれません。

次回は、もう少し、アナログを扱う心理状態を書いてみたいと思います。

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