連日オリンピックの放送が続いた2014年第22回冬季オリンピック「ソチオリンピック」。
ようやくソチオリンピックも昨日2/23をもって閉幕しました。開会式も閉会式も、オリンピック発祥の地「ギリシャ」を先頭にアルファベット順で入場行進が行われますが、毎回、開会式や閉会式は演出方法もさまざま。その国の文化や成り立ちを感じさせる演出に世界中から注目が集まります。
どんな入場行進になるのか、聖火はどのように灯されるのか毎回楽しみですよね。
さて、このオリンピック、4年に一度開催されますが、オリンピックはもともと古代ギリシャのオリンピアの祭典(オリンピアード)を基にしており、現在もその祭典の4年単位が踏襲されています。これは、古代ギリシャ人は、太陰暦と太陽暦の両方を使っていた説がもっとも濃厚で、現在一般的に使われている太陽暦は8年周期、太陰暦は8年と3ヶ月程。
古代ギリシャ人にとっては8年の周期というのはとても意味があったようです。実際には8年に1回の祭典が開かれるようになりましたが、8年の半分となる4年周期に変わったようです。
平和を願う祭典 オリンピック
また、オリンピックの4年の周期は、オリンピックが開催されるごろになると、祭典を成功させたいと思う人々や成功させるために争いごとを終わらせて平和な世界を築きたいという気持ちを多くの人が持ったため、ギリシャの人々に「平和」をもたらす意味が強かったようで、現在も8や4という数字はギリシャにとっては特別な数字のようです。
やむを得ない理由で開催中止も大会数はカウントされる。
第一回アテネでのオリンピックを皮切りに2020年に行われる東京オリンピックは第32回を迎えます。(過去に1914年第1次世界大戦と1940年第2次世界大戦、1944年日中戦争は中止となりましたが、このように世界情勢などやむを得ない事情で中止になった場合でも大会の回数はカウントされます)
まだ記憶にあたらしい2013年9月7日にブエノスアイレスで行われたIOC総会でイスタンブール、マドリードを抑えて東京が選出されました。
開催決定後の動きも気になるところですが、それはまた別の機会にということで。
オリンピックの歴史的背景やメッセージを改めて考えてみると、オリンピックはいまや世界的なスポーツ大会として歴史のある一大イベントだけで語れないものなのかもしれません。
文/渡邉達也