全国の店舗や中小企業事業者は窮地に立たされています。チラシやDMの広告効果が減ってきて、どうやって集客したらいいのか悩んでいるのではないでしょうか?特に若年層へのアプローチは非常に難航しているようです。
いまや、スマートフォンの普及率は49.8%(IDC Japan調べ)
若年層にとっては、もっとも生活の中に溶け込んだメディアとなり、「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」接触できる賢い(スマート)通信機(フォン)となりました。
スマートフォンをスマートに使いこなせているかは別問題ではありますが、こういったデジタルデバイスのユーザーは、情報の取捨選択能力が高く、「自分にとって有益な情報か」、「必要でない情報か」をジャッジする時間は数秒ともいわれています。
情報の取捨選択は、どこでジャッジされる?
ウェブコンテンツでいえば、アイキャッチ画像(写真)を見て?キャッチコピーを見て?見出しあるいは文章を見て?情報源を見て?その判断に決め手は、30%が写真・30%がキャッチコピー・20%がサービス内容見出し・文章(テキストコンテンツ)情報源やその他要素が20%ともいわれています。
さまざまなデジタルコンテンツが溢れる昨今で、際立って印象に残るようにするためにはどうすればいいのか?
きっと誰もがそんなことを考えて、試行錯誤しているのではないでしょうか?
ビジュアル的なデザインだけで印象づけるという発想は安易なのかもしれません。いまは、あらゆる情報を検索して、ほんの数秒で検索結果が表示されるネット社会。ビジュアルデザインはたしかに重要な要素ですが、決して決定的ではありません。それよりもコンテンツ(内容)や、そのコンテンツがどのようにネット上に伝播していくかを考えなくてはならないのです。
マーケティング要素としてフィーチャーされたO2O
O2Oとは「Online to Offline」の略称です。
つまり、ネット上から実店舗やイベント会場へ行動を促す施策のことで、Onlineでの情報接触からオフラインでの購買行動を促進させることを指します。
一般的には、実店舗(飲食・アパレル・美容)などの販売店などが、オンライン上でサービスクーポンなどを提供して、実店舗の認知や来店を促進することが、O2Oの例として挙げられます。O2Oは、オンライン上の情報をプリントしたり見せたりと来客数などをカウントできるため、効果測定がし易いというメリットがあります。
O2Oマーケティング手法
ソーシャルプロモーションをする上で欠かせないO2O戦略のポイントは、「利用者に迷惑にならいないこと」にあります。サービス内容がよくても、アプローチするタイミングがズレてしまえば、元も子もありません。
また、ユーザーが自分ゴト化できるようなサービスやプロダクトが成功の鍵とも言えます。「消費者に気づかせるストーリー」をWeb展開できるような戦略を考察してみましょう。
いかに消費者に選んでもらうか、企業・店舗が生き残るために必要な処方箋となるかもしれません。
文/渡邉達也