経済界をまとめる経団連が採用ルールを変更しました。
どこが変わった?2016年から新卒者の採用選考
新卒求人情報の公開などの採用スケジュールがすべて3ヶ月後ろ倒しになり、採用説明会などの解禁日を大学3年生の3月1日以降から、採用選考の開始を大学4年の8月1日以降に、そして内定通知は10月1日以降に変更されました。
遅くなることで、学生側にはメリットがあります。
例えば、説明会などは大学3年から始まりますが、3月にはほとんどの大学で休みの場合が多いので、大学3年までは学業に専念でき、3月以降から就職活動に専念できる環境が整うことになります。
背景には、就職活動の長期化による学業への影響やグローバル化への対応
採用ルールの見直しが行われた背景には、学生が長期間の就職活動を強いられ学業に専念できないという事が背景にあるようです。
また、海外留学などをする学生の場合は、大学3年の春や夏から留学し大学4年の春にかえって来るというケースが多いようで、そのような人は就職活動に乗り遅れてしまうケースがありました。
近年では、若者の海外留学離れが進んでていると言われいるのですが、一方でグローバル化が進んでますます外国との仕事が増えています。
これからますますグローバル化が進むことを考えると、留学を考えている学生を思いとどまらせてしまうこれまでの採用ルールは問題があったのかもしれません。
採用ルール変更後の問題点
今回の変更は学業にとっては非常に良い影響を及ぼすと見られるのですが、就職活動は短期化してしまいますので、内定を貰えない学生が増えるのでは無いかと懸念されています。
また、中小企業は大企業が採用を終えてから採用活動をはじめるので、中小企業の採用がますます遅れてしまう可能性もあります。やはり地域企業の情報は、学生には届きづらい傾向にありますので、どのように採用活動を行っていくかが重要になっていきます。
どのように採用活動を進めていくのか。
●インターンシップの実施。
これは、就職活動に先駆けて就業体験を積むことで、就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的があります。
●積極的な学校訪問をおこなったり、
●学内外イベントの支援
以上のように、学校や学生との接点を増やす必要があります。
つまりは、募集して待つというより積極的に学校や学生、その親御さんに魅力ある情報をアプローチをしていかなければ大手企業や人気企業には勝てないでしょう。
具体的には企業が求める人物像を明らかにして、魅力を伝えていかなければなりません。
採用に成功する会社の4つ共通点
●全社を上げた取り組み
●求める人物像が明確
●「募る」より「迫る」型
●「選考目線」より「スカウト姿勢」