ノマドワーカー時代の夜明け。オンラインストレージの活用で変わる仕事スタイル
オンラインストレージって最近よく聞くけど一体何なの?って方は是非読んでみてください。
いままで手元のコンピュータに導入して利用していたような「ソフトウェア」や「データ」、あるいはそれらを提供するためのサーバを、インターネットなどのネットワークを通じて必要に応じて利用者に提供するサービスのことで、これは総称して「クラウドサービス」と呼ばれます。
パソコンにデータを入れるという発想ではなく、ネットワーク上のデータを置くという発想。つまりネットがつながっている状態であれば、外出先でもそのデータにアクセスし、閲覧したり編集したりできるということです。
企画書データや写真データがいつでもオンラインストレージ上にあれば、外出先で「あっ、この企画書、会社に忘れた」って事もなくなりますね。
筆者も頻繁にオンラインストレージを使っていますが、プライベートや仕事などシーンごと、またファイルの種類に合わせてサービスを選んでみるのもいいかもしれません。
Dropbox
いわずとしれた定番のオンラインストレージ。無料で2GBまでのドキュメントファイル・写真データなどあらゆるデータを共有・保管が可能。スマートフォンやタブレットでも専用アプリがあり、使い勝手もいい。過去30日間の同期内容も復元できることから初心者でも扱いやすいのが特徴。
無料で使える容量:2GB
OneDrive(旧SkyDrive)
Microsoftが提供するクラウドサービスで、無料で7GBまで利用できる。OneDriveを利用するには、Windows Liveのアカウントが必要になります。iOSアプリ Androidアプリ以外にもWebアプリやMac用ソフトも提供されています。
無料で使える容量:7GB
SugarSync
5GBまで無料容量を提供している。任意の同期フォルダの自由選択ができるのがSugarSyncの最大の特徴。複数のマシンや特定の相手とファイルやフォルダ公開し共有することができます。
スマートフォン端末からアップロードやダウンロード、同期、削除可能。
無料で使える容量:5GB
GoogleDrive
極めつけはは、GoogleDrive。
Googleの他のサービス、Google+やGoogle Docs、Picasaなどと連携して使うことができます。Google ドキュメント(文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、図形描画など)と、他のユーザーが共有しているファイルは、容量にカウントされません。
共有したファイルについては、オンライン上で指定した相手と同時編集もできます。
無料で使える容量:15GB
BITCASA
2011年に設立されたアメリカのベンチャー企業(Bitcasa, Inc.
無料で使える容量:20GB
ということで、オンラインストレージといってもいろいろあります。
とりあえず無料だから全部使えばいいと考える方もいると思いますが、どのオンラインストレージとどのフォルダーが同期されているのか混乱するだけなので、3つくらいに絞って活用してみましょう。
ちなみに筆者は、bitcasaをメインでつかってます。
というのも、通常、オンラインストレージに保存する場合、ローカルストレージにも同じ容量が必要になるのですが、BITCASAの場合、オンラインストレージとローカルストレージを同期して扱うわけではなく、アクセスしたファイルをローカルストレージにキャッシュする手法なため、Dropboxのようにオンラインストレージと同じ分だけローカルストレージが必要ということはありません。
なので、ローカルストレージがもともと少ないウルトラブックのようなPCには、bitcasaが重宝するのです。
Bitcasaはネット回線で接続されている外付けハードディスクのようなものなので、普通にハードディスクとして使用で きます。
ただし、あくまでオンラインが前提なので、オフラインの場合は全くアクセスできなくなるので注意が必要です。
ミラーリング機能。
Bitcasaの最大の特徴であるミラーリング。任意のフィルダにミラーリングを設定することで、指定したフォルダが自動的にBitcasaのクラウドスペースへバック アップされます。指定したフォルダと同期して、常に最新の状態をバックアップしてくれます。
ミラーリングを有効にするには、メニューから「Bitcasa」→「このフォル ダをBitcasaにミラーする」を選択。
※無料プランの場合、容量が限られているためミラーリングするフォルダサイズに注意が必要です。有料プランでは容量が無制限 になるとのこと。
ミラーリングが設定されるとBitacasa内にMirrored Foldersが生成され、その中にミラーリングを行った各デバイスのフォルダが作られます。
ミラーリングを設定したフォルダは自動的にBitcasaはバックアップされるだけでなく、別のデバイスからアクセス、編 集することも可能になります。
※ファイルが完全にアップされるまでは他のデバイスからは見えません。デスクトップをミラーリングしていれば、うっかりデスクトップへ置き忘れたファイルにも出先からアクセス可能なります。
このようにクラウドサービスは何らかのコンピューティング資源(ソフトウェア、ハードウェア、処理性能、記憶領域、ファイル、データなど)をネットワークを通じて利用する形態でますます発展していくと考えています。
ユーザー側は、自前のコンピュータや、そのハードウェア、ソフトウェア、設備などを保有・設計・開発したり、更に保守・管理する必要が無くなり、クラウドアプリの場合は、ユーザー自身で購入した場合と比較して、常に新しいバージョンを保てるというメリットがあります。つまり、最新のバージョンのアプリケーション・ソフトウェアが利用できれば、ソフトウェアの再購入などで経費削減ができることや、必要に応じて規模の拡大・縮小や中断などが容易に行えたりするのです。
ユーザーが用意すべきものは最低限の接続環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、その上で動くブラウザ、インターネット接続環境など)のみであり、加えてクラウドサービス利用料金を支払うことで、念願のノマドワーカーになれるということです。
文/渡邉達也