1円の価値はいかほどか?雑誌『広告』リニューアル 創刊号

センセーショナルなニュース(あるいみ事件)が届いた。

博報堂が2019年7月24日に。雑誌「広告」のリニューアル創刊号を発売。

なんとのこの創刊号が1円(税込み)というのである。

全680ページにわたるボリュームで特集は「価値」

新編集長がクリエイティブディレクターの小野直紀氏。

過渡期を迎える広告業からの中でも異端的で、この業界にいる方ならしならない人はいないんじゃないかと。(リスペクト)

前回のコラムでは、「アナログからデジタルとその価値」についてが進む近代社会について触れている。(随時更新予定)

当方は、静岡県居住のため、リサーチしたところ静岡パルコ7Fの無印良品内にある本コーナーで販売しているとわかり、腫れた扁桃腺と梅雨の晴れ間に車を飛ばして、一路静岡パルコへ。

このMUJIBOOKがまた面白い。さまざまなジャンルの本を「ずっといい言葉と。」のコンセプトのもと「本のある暮らし」を提案し続けてている。かなりおすすめです。

 

いやーしかし、銀紙の装丁 紙は極めて薄い ただこの厚み(680P) いろいろとツボ!

レジは行列、この一冊だけもって並んでると いいのかな、10円を払って9円のお釣りとか。いいのかなー いいのかなーと。

では、いざ購入!

 

いいものをつくる、とは何か?

 

 

雑誌『広告』 目次

いいものをつくる、とは何か?
#0 価値
価値と人類
文化人類学者 松村圭一郎 × 『広告』編集長 小野直紀
価値のものさし
#1 価格
江戸時代の価値と経済
花森安治の「紅いバッグの話」
お金ともの、そしてその価値
どんぐり100個600円
チープをモチーフにするハイブランド
価値付けのゲームはどこへ向かうのか
値付けの裏側
私たちは何を買っているのか
無料2.0
図解で読み解く新たな「無料」のしくみ
#2 新しさ
「新しさ」のジレンマ
新しくない新商品はなぜ生まれるのか
「新しい」はもう古い?
広告クリエイティブの“ねじれ”に時代を見る
「新作」はもういらない?
音楽の場合
「新作」はもういらない?
映像の場合
いかに新しいものを生み出すか
マンガにおける「新しさ」の意味
「最新」があたりまえの世界へ
アップデート前提のものづくり
アップデートする建築とプログラマー的建築家
#3 無用
世界最高峰の無用
役に立たないと、いま決めてはいけない
Improbabilità(ありそうにない)
ジュゼッペ・コラルッソの役に立たないものたち
便利の先には「死」が待っている
無用なものへのまなざし
打ち捨てられたゴミに息づく生命の痕跡
誤配という戦略
必要とされないものを、いかにつくり続けるか
#4 コスト
価値を最大化する予算設定
高予算の駄作はなぜ生まれるのか
日本の映画業界が向かう先
ザク化する日本のものづくり
ガンダムに学ぶ、コスト度外視の優位性
見積もりの透明化
ブラックボックスをひらくとき、ものづくりはどう変わるのか
つくり手が変える対価のあり方
慣習を超えて価値を生み出すために
本当の請求書
#5 評価
権威の崩壊、民意のリスク
批評家 佐々木敦氏インタビュー
権威と民意のアワードマップ
権威によるアワードは必要か
グッドデザイン賞の存在意義
民意の正体
ネット時代の評価軸と攻略法
時代を超えて再評価されるもの
なぜ’70~’80年代邦楽の世界的リバイバルは起きたのか
現代の千利休
価値観を更新するものづくり

 

 

高騰する 1円(税込)の価値

各書店では、ほぼ完売。発売から1週間もたたずにネット上 Amazonではその価格4,200円!

なんと4,200倍もの価値がついたのである。

この本の特集テーマである「価値」がいかほどか?

証明された。

 

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